【映画】ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ 感想 ダイスで決める人生

作品概要

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ
原題:The Final Girls
日本公開:2021年Netflix配信
上映時間:91分

あらすじ

有名なホラー映画女優だった母・アマンダを交通事故で亡くしたマックス。3年後、失意の底から立ち直った彼女は、友人たちに誘われ、母が出演していた80’sホラー映画を鑑賞することに。ところが突然、映画館で火災が発生。パニックになって逃げ惑う中、気が付くと、物語の中に入り込んでしまう。

こんな人にオススメ!

ホラーコメディが見たい人!
昔ながらのホラー映画が好きな人!
殺人鬼が追ってくる系の映画が好きな人!

ネタバレあり感想

面白い!!単純にホラー映画として見ると微妙ですけど、コメディ色が強いホラーとして見るとめっちゃ面白いです!
主人公のマックス役の女優さんは、アメリカンホラーストーリーシーズン1のヴァイオレット役でした。
知ってる女優さんが出ていると嬉しくなりますね!

母親を事故で亡くしてしまったマックスは、友達と一緒に母親の出ていた映画を見に行くと、そこで火事が起きてしまいスクリーン裏に逃げ込むとそこは何故か映画の中の世界だった。
始まり方がハチャメチャ!でもそれが良い!

映画メタの演出!

映画内のストーリーからは逃げられない!出演者になってしまったマックス達。
映画の流れから外れようとしてもループしてしまい、この映画がエンディングを迎えないと抜け出せないと判明する。

俺たちは映画にはいないキャラクターだからここでは殺されない言いながら煽り出すが、向こうに認識されていて殺されてしまう!
やっぱりそうだよね!予定調和で笑いました!この時点でこの映画の期待値高めでした。

定番のセクシーシーンが始まると殺人鬼が殺しに来るから、厚着をさせて脱がせないようにしよう!
入り込んだ映画が有名な作品なので流れがわかっている、だから対策も簡単!家中に罠を仕掛けてから軽くストリップさせて殺人鬼を呼び込み撃退しようとする。
この時ストリップ後に殺人鬼が現れ、びっくりして転んで自ら罠に入っちゃうのスピード感あって面白かったですね~。

この映画はメタが尽きない!母親に昔話をさせて回想シーンに連れ込む!
序盤で回想シーンに入れることを知ったマックス達は母親に語らせる。
回想シーンでも迫られてしまい、急いで話を終わらせて回想シーンから抜け出そうとするのも良かったですね。この映画はテンポが良くて楽しいです!

家族愛!

映画の中の世界なので見た目は母親でも演じてるアマンダと言うキャラクターでしかない、でもマックスの愛は伝わっていき二人の距離感が狭まっていく。

マックスは何とかして映画の世界から母親と一緒に抜け出そうと考えるが、スプラッタホラーはファイナルガール以外は生き残れない。
アマンダは自分の死と引き換えにマックスを生き残らせる選択を取る。

ファイナルガールとして覚醒したマックスは、先ほどまで重くて振り回せなかったナタを軽々しく操り、殺人鬼の投げたナイフをスライディングで滑りぬけて首を跳ね飛ばす!

空にエンディングロールが流れ出す。
目覚めると病院で映画に入り込んだみんなが入院している。病室の外ではいちゃつく医者たち。そこに殺人鬼が現れここは映画パート2の世界だとわかる。END

急に感動的なストーリー展開になり、死を受け入れたアマンダが優しい表情をマックスに向けながら踊ってるシーンはとても悲しかったです。
その後の覚醒マックスがアクション映画過ぎて熱かったですね!ファイナルガールはいつでも強い!

空にエンドロールが流れる演出と、それを見てるマックス達と言う構図が物語の終わりを感じさせてくれて良い雰囲気でしたね。まあ終わらないんですけどね!すぐに続きが始まっちゃうの地獄過ぎてやばいですねw、でも死んだ人も生きて戻らされたって事は、一生ループする世界に入っちゃってるのかもしれませんね。

まとめ

スプラッター演出もしっかりしている上に、テンプレ展開は全部抑えてるので普通に面白い!
コメディとしてもメタが多くて楽しめました!

この映画で一番印象的なシーンは、回想シーンに入る所です。上から水っぽい何かが降ってきて何だこれ?って思ってると過去のシーンになるのが、なるほどなと納得感ある演出でした。
それを後半でも利用しているのが熱いですね!回想シーンの流れは一緒だから、回想シーンに入り直後に車が来て殺人鬼を字幕ごと跳ね飛ばすのが良かったです。

メタが多くスプラッタ映画をよく見る人にはとても楽しめるシーンが多い、ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオはとても面白い作品でした!

監督・キャスト

監督
トッド・ストラウス=シュルソン
キャスト
マックス・カートライト:タイッサ・ファーミガ
ナンシー / アマンダ・カートライト:マリン・アッカーマン
クリス・ブリッグス:アレクサンダー・ルドウィグ
ヴィッキー・サマーズ:ニーナ・ドブレフ
ガーティ・マイケルズ:アリア・ショウカット
ダンカン:トーマス・ミドルディッチ
カート:アダム・ディヴァイン
ティナ :アンジェラ・トリンバー
ポーラ :クロエ・ブリッジス
ブレイク :トーリー・N・トンプソン
ハンキー・ハイカー:レジナルド・ロビンソン
ミミ :ローレン・グロ
ビリー・マーフィ :ダニエル・ノリス

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